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3時間で作るイベントプロモーション動画:動画生成AIのRunway Gen-2を利用して画像から動画を生成

動画生成AIとして知られるRunwayが、画像から動画を生成する新機能をリリースしました。Runwayは、AIによる動画生成ツールの分野で非常に注目を集めています。これまでRunwayは文章から動画を生成するサービス「Gen-2」を提供していましたが、今回のアップデートにより、画像をアップロードすることで数分で4秒の動画を生成することが可能となりました。

 

今回、私たちは8月31日に第二回「ジェネレーティブAIとファッションの未来」イベントを開催します。この記事では、そのイベントのプロモーション動画作成に至るまでのプロセスを紹介します。どのようにしてプロモーション動画が制作されたのか、ぜひチェックしてみてください。

完成したプロモーション動画

 

今回、初めて動画作成に挑戦したため、イベント向けのプロモーション動画の作成工程は新たな試みとなりました。このプロセスには、AIを活用し、その結果、トライ&エラーを繰り返しながらも学びを得ることができました。全体的に見て、約3時間を要した作業でしたが、これは従来の動画制作プロセスと比較すると大幅な効率化が図られたと考えます。

 

1. テーマ設定

2. 脚本 - 文章生成AI(Maison AI - ChatGPT

3. 画像生成AI(Midjourney

4. 動画生成AI(Runway Gen-2

5. 音楽生成AI(SOUNDRAW

6. 編集(Clipchamp

 

脚本 - 文章生成AI(Maison AI)

今回のテーマは「創造」をキーワードとし、アートと哲学の要素を採用しました。初めにプランニングとしてカット割りのような動画制作の流れを試みましたが、次の工程にあたる画像生成AIとの連携がスムーズにいかなかったため、アートの写真集のような形に変更し、写真で動画を構成しました。

コンテンツの調整を繰り返し、最初は20枚の写真を予定していましたが、最終的に内容をより絞り込んで15枚にまとめ、これをもとに脚本を完成させました。

 

最終的には10枚の脚本に。

 

 アート写真集タイトル: 「創造の体現」


1."デジタル起源": 星空をバックに、コンピューターシミュレーションの手が描かれています。その手からは、デジタルコードが降り注ぎ、硬くて冷たい地面から色とりどりのデジタル花が咲き誇る情景を捉えます。これは、新しいデジタル時代の創造力と生命の誕生を象徴しています。


2."光の彫刻師" : たくさんの小石と光のバランスを取りながら、風景全体が光で彩られる一瞬を捉える。テーマは時間と空間の中での創造力の瞬発。


3."創造の象徴": モノクロームの背景に浮かび上がる、深紫色の人物のシルエットが、頭上から伸びる光の柱と一緒に現れます。光の柱は、輝く銀色の中心から放射状に色を広げ、エメラルドグリーン、深いブルー、鮮やかなオレンジ、そして淡いピンクに変化していきます。この彩られた光のグラデーションは、創造性と思考の多様性、そして途切れることなく広がる無限の可能性を象徴しています。


4."デザイナーの夢": 未来的で異次元の服を描く。これは真の創造者、真のデザイナーの世界を象徴する。


5."泡沫の美" : 没落しかけている遺跡や古い建物に新たな命を吹き込んで、新たな風景を創り出す大胆な抽象的なイメージ。


6."生命の息吹" : 植物や微生物等をクローズアップし、私たちが通常見過ごしてしまうような細かい自然の創造の美を強調する写真。


7."影法師" : 午後の陽光が建物の壁に投げかける影をクローズアップ。複雑な形を切り取ることで、日常の中に存在する予想外の美を示す。


8."過去からのメッセージ" : 古代の壁画や彫刻に触れ、人間が古代から現代まで伝えてきた創造の歴史と繋がりを洞察する。


9."光と影" : 太陽の光が水面に反射し、光と影が交錯する風景。常に変化し、生まれ変わる創造の過程を描く。


10."変化と展開" : 風が雲を形成し、風景を刻んでいく風景。自然元素を通じた創造の持続性と進化を捉える。

 

 

画像生成AI(Midjourney)

脚本の文章はそのまま英語に翻訳し、Midjourneyというツールを使用して画像を生成しました。生成された画像は大体予想通りのイメージに近かったです。一部では異なる解釈の画像も出現しましたが、これらも含めて次の動画生成工程に移りました。

 

最終的に生成された画像の一覧

 

動画生成AI(Runway Gen-2)

次に、生成した画像を順にアップロードして、動画を作成しました。一つの動画生成にかかる時間は約2分程度で、同時に生成できる動画の数は定かではありませんが、今回は最大で4つの動画を同時に生成できました。生成には時間がかかるため、画像を次々とアップロードしながら待ち時間を利用して作業を進めました。Gen-2では現在最大4秒の動画生成出来ます。

また、生成される動画がどのようになるかは毎回予測不能なため、同じ画像で複数回動画を生成することも試みました。

 

音楽生成AI(SOUNDRAW)

動画が完成したら、次に音楽を生成します。ここでは、音楽生成AIのSOUNDRAWを使用しました。事前に、Miason AIを通じて、今回のアート写真集に合致する音楽のイメージを探していました。

「電子音とシンセサイザーを用いた未来的で神秘的なトラック。デジタル画像の生命力と創造力を強調する雰囲気を醸し出す。」という情報が得られたため、これに基づき音楽を生成しました。この音楽は、動画の雰囲気をより引き立てることに役立ちました。

 

編集(Clipchamp)

最後に、Clipchampというオンラインの動画編集ツールを使用して動画の編集を行いました。ClipchampにはAIによる自動編集機能が付属していますが、今回の制作にはあまり役立ちませんでした。そのため、手動で編集作業を進めていきました。

 

まとめ

今回が初めての動画作成ということを考えると、まずまずの成果を上げることができたと思います。しかし、素人の私には専門的な判断が難しく、音楽選定や映像と音楽の調和、各カットの見せ方などには一定の知識と経験が必要だと感じました。

また、現在のAI技術のレベルでは、生成してみなければわからない事柄が多いため、動画生成の過程で何度も脚本や画像を変更するなど、手間取る瞬間も多々ありました。これは今後の技術進歩によって解消されることを期待しています。

それでも、全体としては動画作成のコストを大幅に削減できる可能性があると感じました。誰でも簡単に動画が作れるテクノロジーは、未来のクリエイティブ、エンターテイメント領域で注目すべきだと思われます。

 

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