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【画像生成AI_後編】AIを活用したファッションデザインの舞台裏:理想を形にするときに大事なコトとは

【画像生成AI_後編】AIを活用したファッションデザインの舞台裏:理想を形にするときに大事なコトとは

こんにちは!OpenFashion広報のYuriです。

このブログは、OpenFashion社で画像生成AI「Midjourney」を使いこなしていると私が思ったメンバーを集めた座談会の紹介ブログです。ブログは前編後編に分かれており、前編ではまず参加しているメンバーがどんなことを考えて画像生成しているのかを聞いてみました。

■ブログ「【画像生成AI_前編】クリエイターたちのMidjourney:自分の理想はどこまで表現できるのか」
https://jp.open-fashion.com/blogs/article/image-generation-ai-part-1-midjourney-for-creators-how-far-can-we-express-our-ideals

後編ではもう少し具体的に「どうすればイメージに近いものを生成できるのか」などを聞いていきたいと思います。このブログは後半だけでも楽しめますが、前半のブログを読んでいただくともっと楽しめると思うので、是非ご覧ください!

それでは早速インタビュースタートです。

「思った感じのが出てきた!」と嬉しかった

YURI:皆さんがMidjourneyを触り始めてから半年くらい経ちますが、半年前と比べて使いこなせてる実感あります?

MASAYO:最初よりかはありますね。この7月に生成した画像とかは自分も楽しい気持ちで作れました。

MASAYO:バンドTシャツが好きで、「未来のバンドっぽいTシャツが欲しいなぁ」と思って生成しました。経験を積むうちに「futuristic というワードを入れると未来っぽくなるな」というのがわかったり、海外の方がプロンプトに入れていた「液体みたいな動き」というワードを入れてみたり。こんな感じで好きな作品のプロンプトに入ってるワードを抽出して、自分の作品と組み合わせてたりもしていました。

YURI:RIEさんはどうですか???

RIE:MASAYOさんと同じで、初期と比べたらだいぶ精度は上がってきたかな、と。

それこそMidjourneyを使い始めたはじめの頃なんかは、そもそも何をつくればいいのかわからなくて。ECサイトで見つけた可愛い洋服の商品説明を英語に翻訳して、それをプロンプトとしてMidjourneyに指示して画像生成したりしてましたね。

YURI:そこで生成したものを見たとき、どう思いました?

RIE:思った感じのが出てきた!」と嬉しかったことを覚えてます。笑

その画像にさらに「飛行場の滑走路みたいなのにしたい」とか自分のエッセンスを付け加えてプロンプトをアレンジしてみたりして、そのあたりから画像生成にハマりましたね。

YURI:最初はそんな風に生成していたんですね。

ちなみに今は生成するときに、どこからインスピレーション受けてます?「何を作っていいのかわからない」なんて話も聞いたりするので。

RIE:私の場合は日常の中の何気ないヒトコマ、ですかね。冷蔵庫の中身とか生活の中で何か目についたもので試してみる、とかもあります。

RIE:例えばこの画像は、うちの息子と義母がバトミントンをして遊んでいる姿から着想を得たんですよ。カラフルな服を着たオシャレなおばあちゃんがラケット持っていたら面白そう!って。

生成される画像の傾向を掴みたかったので、最初は自分の好きなテイストの画像を探して、それをdescribeしてワードを出してみました。そこから自分のイメージに合ったワードをメモして、それを使い分けたりしながら理想に近い画像を地道に作っていく感じでやっていました。

結構動きがあるものを生成するのは難しくて。この画像だと変なところにラケットやボールがくっついたり、でもそれが逆に面白くて作っていた記憶があります。

YURI:なるほど、日常からインスピレーションを受けることが多いんですね。

RIE:「これを作ろう!」と思ったものが忠実に再現できるわけじゃないですからね。自分が生活の中で目に入ったものをワードにして、Midjourneyに指示するだけでも面白いと思います。

他の人のプロンプトを一部借りるのは勉強にもなる

YURI:そんな中でもやっぱり「こういうのが生成AIで作りたい!」という方もブログ読者をはじめ、いると思うんですよね。何かコツとかありますか???

MASAYO:Midjourneyはアメリカのサービスなので、プロンプトも英語ですよね。だからこそ、英単語ひとつとっても解釈が日本と違うこともあるんです。

例えば「切れ端」という英単語ひとつとっても、「cut-off piece」や「scraps」とか単語によって生成されるものが違うので、色んな「切れ端」を意味する英語を入れて試してみたりすると面白いです。

SAKI:自分が理想通りのものを生成できてるとはまだ思わなくて。ただ、他の人の作品を見て「この表現(キーワード)いいな」と思ったものを入れるだけで、だいぶ理想のアウトプットに近づいたりもします。

RIE:同じく、”要素(キーワード)を入れて真似てみる”というのはありますね。

YURI:ゼロの状態からオリジナルで創る必要はないんですね。

SAKI:Midjourneyで指示するワードひとつとっても、それと一緒に掛け合わせる他のワード次第で生成される画像は大きく変わります。他の人が作品で使っているプロンプトと同じものを一部使ったとしても、全く違うものが生成されるというのは画像生成AIの魅力の一つですよね。

YURI:なるほど!「他の人が使ってるものを使うのは…」という抵抗がAIにおいては小さいんですかね?

SAKI:もちろん具体的なブランド名とかをプロンプトに入れて作ったものを販売したりするのは法的にNGです。絵画とかでも「いいな」と思ったものを真似して描くと、アウトプットも参考にしたのと近いものが出てくる。これは模倣になる可能性もあります。でもMidjourneyで生成することに関しては、そのもっと前段階フェーズなのかなと思います。

漫画家でいうと「どのペンを使っているか」くらいの感覚に近いかな、と。「こういう線が描きたいから、この人と同じペン使ってみよう!」という感じで他の人のプロンプトを一部借りるのは勉強にもなるし、良いのではと考えています。

YURI:MASAYOさんはどうですか?

MASAYO:部分的に他の人のプロンプトを参考にするのはありだし、特に英語のサービスなので海外の方にしかわからない感覚とか言い回しもあるんですよね。
「cat walk model(キャットウォークモデル)」とか外国の方特有の言い回しなどは、自分でもプロンプトの一部に使ってみて勉強になりました。

YURI:確かにこういう英単語はDeepLの翻訳だとなかなか出てこないですよね。

SAKI:私たちが運営するAIファッションプラットフォーム「OpenFashion」のコミュニティの中には、「オープンの場」という考えがあります。

自分のプロンプトを他の人に使ってもらえたら嬉しいし、他にもプロンプトを公開している人の要素を自分の作品と組み合わせるのも、OpenFashionのブランドコンセプトを考えるといいのかな、と思います。なので何を作ろうか迷っていたり、思い通りのものが生成できない人はぜひ色んな人の作品を見て、そこから閃きをもらって自分の作品の参考にしていってもらいたいです。

YURI:ファッションの民主化、というのにもつながりますね!

RIE:そうですね!

OpenFashionでは「プロンプトブック」というのも無料で出していて、そこでは画像生成AIで生み出した作品がプロンプトとセットで掲載されています。興味のある方にはぜひ見ていただきたいです。

YURI:最後はしっかり自社サービスの紹介も!笑

とはいえプロンプトブックは本当に素敵な作品が沢山掲載されているので、皆さんのアイデアが広がると思います。

そして今日参加いただいたRIEさん、SAKIさん、MASAYOさん、ありがとうございました!

さいごに

プロンプトブックや関連ブログは、以下URLからご覧いただけます!

■プロンプトブック
https://omnis.notion.site/Event-Resource-Hub-eede4c0f68a84db29d5830cbd878e4e0

※上記ページのテキストリンク「プロンプトブック #1~3」よりそれぞれご覧ください

■ブログ「【AI画像生成作品集】デザインプロンプトブック#1〜3の魅力を紹介」
https://jp.open-fashion.com/blogs/article/a-collection-of-ai-generated-artworks-introducing-the-charm-of-design-prompt-books-1-3

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