Kaedimのモデルを解剖しよう
Jun 06, 2023
Kaedimで生成した3DモデルをCGの観点からお話していこうと思います。
Kaedimについての前回の記事はこちらです。
Kaedimの3Dモデルをみてみよう
使用したのはこちらの画像で、Midjourneyで生成しました。
ヒール部分の曲線や細かいディティールがありますね。
生成されたモデルがこちらです。
「Ultra」の設定で生成時間は3~4時間ほどでした。
真上から見るとシンメトリーになっています
生成した3DモデルをSketchfabにアップしました!是非ぐるっと回して見てみてください。
データについて
7.6万ポリゴンなので高精細なモデルです!モード | Ultra |
ポリゴン数(三角) | 76,386 |
頂点数 | 38,225 |
ファイルサイズ(obj) | 5.5MB |
3Dモデルのポリゴン数やファイルサイズ、パーツ数は使用した画像によって変動しそうです。
ちなみにブログで紹介したバッグの3Dモデルのポリゴン数はこのようになってます。
モード | High | Ultra |
ポリゴン数(三角) | 6,320 | 16,598 |
頂点数 | 3228 | 8411 |
ファイルサイズ(obj) | 414KB | 1.1MB |
パーツ数 | 57 | 57 |
パーツ数
データを開くとパーツが分かれている状態で
20点のオブジェクトで構成されていました。
形状について
シャープエッジが部分的に使用されていました。
これは曲面で角を見せたいときに使われることがありますが、
ONとOFFを比較してもあまり変化が見られないと感じます。
UVについて
Kaedimでの生成時にAutomatic Texturingの設定はOFFにしています。
UVマップが整理されている状態であれば、テクスチャペイント(画像を使ってモデルに色を適用する)が可能です。
UVマップのプレビューを見ると重なっていて、UVはない状態ととらえて良いと思います。テクスチャで色を付ける際にはUVを編集する必要がありますね。
おわりに
1枚の画像から数時間で3Dモデルが生成されるのはすごいと感じました。
人がモデリングをした場合を考えると・・私だと5時間はかかりそうです;
三面図がないと難しい部分もありますね。
形状を見るとシンプルな部分とディテールがポリゴンをコントロールしながら再現されています。Kaedimのモデルをベースにバリエーションモデルを作成するのも面白いかなと思います。
使用用途や生成するモチーフの向き不向きはあるかもしれません。
靴のような、左右非対称なものを1枚の画像から生成するとシンメトリになります。よりリアルにするには、Kaedimでモデル生成後、ディティールを上げるモデリングが必要になりますね。
分かれていたパーツをブーリアン結合しリメッシュしてみました。少し調整すれば続きで作り込みもできそうです。今後の進化にとても期待しています。