Midjourneyで生成したプリントデザインで3DCGの衣装を制作 Vol.2
Jun 10, 2023
こんにちは!
CGチームの田波です。
前回はMidjourney(AI画像生成)でシームレスなタイル画像を生成し、3DCGでワンピースや小物にテクスチャとして載せてみました。タイル画像が生成されることは確認できたので、今回は幅を広げていろいろなタイプの柄を生成してみたいと思います。やり方は前回のブログをご確認ください。
設定について
私はセッティングで、Model→V5、Style→Very High(stylize750)にしているので、接尾語に( --s 750 --v 5)が付いています。基本的にこのまま使っています。
stylize は数値が高いと芸術性が高い画像が生成されるようになっていますが、プロンプトから離れた結果になります。
Midjourney公式サイトもご確認ください。
①いろいろなストライプを生成してみよう
まず、いろいろな種類のストライプの名前をChatGPTを利用して英語で出しました。ストライプの説明はとても簡単に書いていますが,詳しく知りたい場合はキーワードで画像検索を行うと、多くの例を見つけることができます。
この中でいくつか試してみました。
英語名 | 日本語名 |
---|---|
Vertical Stripe | 垂直ストライプ |
Pinstripe | ピンストライプ |
Diagonal Stripe | 斜めストライプ |
Candy Stripe | キャンディストライプ |
Barcode Stripe | バーコードストライプ |
Bengal Stripe | ベンガルストライプ |
Herringbone Stripe | ヘリンボーンストライプ |
Awning Stripe | オーニングストライプ |
Vertical Stripes(垂直ストライプ)
Prompt:Vertical Stripes --tile --s 750 --v 5
マルチストライプのようなストライプができました!次はピンクの斜めストライプを試してみます。
Pinstripe(とても細い縦ストライプ)
Prompt:Pinstripe light blue --tile --s 750 --v 5
ライトブルーと追記したので、細めのライトブルーのストライプができました。期待以上のかわいい柄ができましたが、単純なストライプではないですね。--s 750 に設定しているので、芸術性が高くなったようにも思います。
--s 250にしたところ、よくあるピンストライプが生成されました。用途によって使い分けるといいかもしれませんね。
Barcode Stripe(バーコードのように、さまざまな太さの線が不規則に並ぶストライプ)
Prompt:Barcode Stripe, pastel color --tile --s 750 --v 5
Prompt:Stripes of varying widths arranged irregularly, pastel color --tile --s 750 --v 5
バーコードとは違うように思いますが、さまざまな太さの線が不規則に並ぶストライプはできました。ストライプの名称で認識されているものと、そうでないものがあり、具体的な説明をプロンプトにすれば近いものが生成される事は分かりました。
Bengal Stripe
Prompt: Bengal Stripe --tile --s 750 --v 5
今回一番面白かったのが、Bengal Stripeです。ベンガルストライプとは「インド北東部のベンガル地方を発祥とする彩度が高めで色が鮮やかな縦縞の事。」と説明されていることが多く、この名称でAIで画像生成したらどうなるのかなと好奇心もあり、試してみました。
それが、こちら
なんと、ベンガルトラがストライプと調和されて生成されました!BengalとStripeの間にスペースが入っていたので、BengalStripeにして試してみましたが同じような画像が生成されました。
次に「fabric pattern」を追加して、生成してみました。トラは消えて、民族風のストライプが生成されました。一般的はBengalStripeとは違うかもしれませんが素敵な柄だと思います。
Prompt:fabric pattern, BengalStripe --tile --s 750 --v 5
偶然できたトラのストライプ、かわいくて気に入っています。こういう偶然もアイデアのヒントになります。AI画像生成の好きなところです。
他にも種類があるので、色を変えてみたりして試してくださいね。
②花柄で描画スタイルを変えてみよう
花柄といってもいろいろな描き方がありますよね。描画スタイルを変えて花柄を生成してみたいと思います。スタイルの変化に着目したかったので、今回は色は指定せずに試しています。
日本語 | 英語 |
---|---|
水彩画 | Watercolor |
油絵 | Oil painting |
アクリルガッシュ | Acryl gouache |
パステル画 | Pastel Painting |
水墨画 | Ink Wash |
水彩画
Prompt:Flower, watercolor style --tile --s 750 --v 5
油絵
Prompt:Flower, Oil painting style --tile --s 750 --v 5
アクリルガッシュ
Prompt:Flower, acryl gouache style --tile --s 750 --v 5
水墨画
Prompt:Flower, Ink Wash style --tile --s 750 --v 5
フォトコラージュも試してみました。
Prompt:Flower, photo collage style --tile --s 750 --v 5
最後に、応用として、もっとペイント感のあるスタイルのモダンアートのような花柄を生成してみたかったので、プロンプトを「painted floral pattern, modern art style --tile --s 750 --v 5」としてみました。かっこいいアート的な花柄が生成されました!こんな柄のリラックスパンツがあってもかわいいかもしれません。
私はまず始めにどんなスタイルにしたいかテーマを決めています。それに加えて「色、花の種類、大きさ、どんな雰囲気なのか」プロンプトを追加しています。そこを変えると異なる結果になります。似たような意味を持つ単語は試していくと良いと思います。日本語と英語ではニュアンスが異なる場合があるので、私は外国人に伝える用な気持ちで試しています。
いろんなスタイルを試して気に入った画像を生成してください。
最後に
今回試してみて、AI画像生成は芸術性の高い画像を生成したいときこそ力を発揮するなと感じました。例えば「白と赤のストライプ」はAIで生成しなくても作れそうです。「アメリカンショートヘア、ストライプ、水彩画風」と掛け合わせたら、自分で作るのは大変ですが、AIではすぐに生成することができました。これは自分ではなかなかできません。
今回も生成した画像で3DCGの服や小物に載せていみました。
一枚の画像からイメージがどんどん広がってとても楽しいですね。
トラ柄のパンツは私も挑戦してみたいです。