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Kaedimの3Dモデルを用いた制作フローの効果について

Kaedimの3Dモデルを用いた制作フローの効果について

はじめに

7月末にZEPETOの新アイテムとしてシューズをリリースしました。
実はこのモデル、Kaedimを用いて制作をしています。

これまでのブログで何度かKaedimを紹介してきました。

Kaedimのモデルが実際のCGの制作でどのような活用ができて、効果があるか検証してきました。今回はシューズモデルの作成を例に紹介します。

Kaedimで画像から3Dモデルを生成

使用した画像はこちらです。Midjourneyで作成しています。

Kaedimの3Dモデルがこちらです。
「Ultra」の設定で生成時間は2~3時間ほどでした。
モード

Ultra

ポリゴン数(三角) 36,748
ファイルサイズ(obj) 2.6MB
 

3Dモデルの修正プロセス

3Dモデルを各方向からスクリーンショットを撮り、画像と比較を始めました。
画像では確認できない裏側や背面の形を見てどのようにするか修正方針を固めていきました。
またスニーカーっぽく見えるように、自動で埋まってしまった部分は足を入れるための穴をあけたり、地面の接地面が丸くなってしまった部分を修正を加えました。


 

モデルを修正しマテリアルなど色を割り当てたものがこちらです。

ZEPETO用モデルの作成

ZEPETO用のモデルにするためポリゴン数を削減しローポリにしてアバターが着用できるよう設定します。
詳しいフローについてはこちら



まとめ

即座の3D化

通常、1枚の画像から3Dモデルを作成するには図面を描く必要があります。
また、図面が適切かどうか3Dにしてみないとわからないことも多くあります。
ひとまず3D化することで各パーツのつながり方や、画像で曖昧な要素も把握がしやすかったです。

迅速な共有

3Dモデルを制作する過程で確認するには、完成するまでに相当な時間がかかることがあります。Kaedimを利用することで途中の進捗をすばやく共有することが可能です。他の人との協力や意見の取り入れが効率的に行えます。


修正と改変で仕上げるという作り方

今回のシューズでは修正を加えずそのまま使用したパーツもあります。
元画像による歪みの影響で形状が崩れている部分もあるため、作り直したほうが早い部分もありました。
図で色を付けている箇所は特に修正を加えていました。

制作時間についてはモデリングの4~5時間は短縮ができていると思います。

使用用途について

今回は3D内で完結するデジタルプロダクトのため、見栄えのモデリングなら成立し、アバターが着用可能な加工も可能です。
一方、実物の製造を検討する場合には、再設計が必要となるでしょう。kaedimのモデルは形状の参考として活用し、バランスや強度などの要素を考慮したデータを新たに作成することが望ましいです。

これからも制作フローに役立てそうなツールを試しては改善していきたいと思います。

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