画像生成AIに特化したオリジナルプレイブック「OpenFashion GAI Playbook」を公開 ー著作権や個人情報の取り扱いについても掲載ー
Jul 13, 2023
本プレイブックはどなたでも無料でご覧いただけるだけでなく、自社でプレイブック等を作成する際に本プレイブックの内容を抜粋するなど自由にご利用いただけます。
画像生成を実現するAI(Generative AI、以下「生成AI」)の技術は、日々驚異的なスピードで進化しており、我々にとって無視できない重要な技術トレンドとなっています。これらの技術は、業務の改善や新しいアイデア出しなどに役立つ反面、入力するデータの内容や利用態様によっては法令に違反したり、他者の権利を侵害する可能性もあります。
オムニスでは、この革新的な生成AIを業務に積極的に取り入れることで、社会に新たな価値を提供する先進的な企業としての歩みを進めようすると同時に、その限界や課題にも正面から向き合うべく、本プレイブックを制定しました。本プレイブックは、「データ入力に際して注意すべき事項」「生成物を対外的に利用する際の留意点」など、オムニスにおける画像生成AI利用の基本方針を明記しており、今後も画像生成AIをめぐる技術的・社会的動向を注視しながら、本プレイブックについても環境の変化に対応し適宜見直しを行ってまいります。
「OpenFashion GAI Playbook」
https://www.notion.so/omnis/Event-Resource-Hub-eede4c0f68a84db29d5830cbd878e4e0
※上記サイト内の「Playbook」よりご覧ください
プレイブック(一部抜粋)
今回オムニスが本プレイブックの制作に至った背景として、日本では生成AIで作成したものに対して、責任や権利の所在がまだ明確になっていないという状況があります。そのような状況の中で、オムニスは今年3月より提供開始したAIファッションプラットフォーム「OpenFashion」を通して、生成AIに関する情報を多く発信してきました。
このように自社で生成AIを使った事業を広げると同時に、生成AIによって生み出したものに関する取り扱いを、オムニスとしてどうすべきか検討を重ね、事例を調べていく中で、まだ日本では生成AIに関する明確なガイドラインが世界と比べても極端に少ないことに気づきました。特にオムニスをはじめ多くの日本企業が存在する”ファッション業界”では、そのような明確なガイドラインがないことが、業界全体として生成AIを導入することへの弊害にもなっていると考えました。
そこでオムニスでは、
・生成AIでの成果物に対する取り組み
・著名人の名前・名称等、他人の商標権
・意匠権に抵触する可能性
・国内外の法令・ガイダンス等に基づく生成物の著作権の取扱い
など、生成AIを活用するにあたって疑問や話題に挙がりやすい項目を、現在日本に存在する法律を加味しながら「OpenFashion GAI Playbook」に盛り込みました。
オムニスではこのプレイブックを読むことで、生成AIが持つ可能性をより感じてもらえると同時に、企業や個人が生成AIを通して社会に新たな価値を提供することが実現できると考えています。
オムニス社は”ファッションの民主化”を掲げ、AIによって従来のファッション業界のヒエラルキーや制約を超えて、より広範な人々がファッションに関与し、AIを通して自身のスタイルやアイデンティティを自由に表現することができる世界を目指し、今後もコミュニティなど表現の場の提供をしてまいります。