Photoshop(ベータ版)AIをファッションに活用してみよう! – OpenFashion Translation missing: ja.accessibility.skip_to_text

Photoshop(ベータ版)AIをファッションに活用してみよう!

こんにちは。

CGチームの田波です。

先月、Photoshop(ベータ版)に生成AI機能が追加されました!

日本語では「生成塗りつぶし」という機能で、選択範囲の中をAIが生成してくれるというものです。

早速、業務の中で時間短縮と効率につながった場面があったので、今回もう少しいろいろ試してみようと思います。

Photoshop(ベータ版)を試してみたい方は公式サイトよりご確認ください。

 

まず、業務で時間短縮につながった事例をご紹介します。

この画像はMidjourney(AI画像生成)で作りましたが、トップスの写真がメインでボトムスの部分は想像するしかありませんでした。

しかし、こちらのウエアに似合う靴のデザインを公募することになり、ボトムスはどんなものがいいかイメージを沸かせる必要性が出てきました。そんな時にPhotoshop(ベータ版)に生成AI機能が追加されたことを知り、触ってみたところ、この機能でボトムスのバリエーションをイメージしやすくなるのではないかと思いました。

(※現在、Midjourney5.2ではZoomOUT機能が追加されているので同じ画像でZoomOUTしたバリエーション画像も生成できます。)

早速Photoshop(ベータ版)で開き、カンバスを拡張し、ボトムス部分に選択範囲を作りました。プロンプトは「sneakers」「boots」などをいれて「生成塗りつぶし」を行いました。数分でたくさんのイメージが生成されて、ボトムスを決定するのにとても助かりました。

 

 

今回は、こちらの黄色のシャツの女性の画像のイメージをどこまで変えることができるか試してみました。

ちなみにこれもMidjourneyで生成しています。個人的に「Openfashion」をイメージして生成した画像の一つです。

Prompt:High-fashion editorial photography. image of a model wearing an innovative, sustainable, and inclusive outfit for 'Open Fashion'. She should be chuckling and moving with fluid motion. light blue and light yellow. --s 750 --v 5

着せ替えのように部分的に変えていきたいと思います。
①ブーツを履かせてみる
カンバスサイズを大きくして、画像の下半分に選択範囲を作り「boots」とプロンプトを入れて「生成塗りつぶし」をしてみました。1度に3つの画像が生成されます。3つ目のブーツがかわいいと思ったのでこのブーツに合わせてコーディネイトイメージを変えようと思います。
生成された部分は、生成レイヤーとして作られるので非破壊編集が可能です。
生成された3つのブーツの画像
背景の何もないところに選択範囲を作り、プロンプトは何もいれず、「生成塗りつぶし」をしました。背景が空のようになりました。まだブーツの先がカットされてしまうのでカンバスが少し小さいですね。
②バッグを持たせて、アイテムを変えてみる
バッグが表示されてほしいスペースに選択範囲を作り「hand bag」と入れて「生成塗りつぶし」を行いました。
はじめは黒のバッグが生成されました。
もう少しカジュアルにしたいので「chain mini bag」で生成したらできた白いバッグを選びました。
この調子でバッグ、ボトムス、黄色のブラウスを変更していき、モノトーンのコーディネートにしていきました。
イメージがだいぶ変わってきました。これもかわいいです。
③髪型を変えてみる
パーマ部分に選択範囲を作り、「ponytail」と「生成塗りつぶし」をしてみましたが自分が作った選択範囲の中に生成されることを改めて実感しました。
選択範囲が大きすぎたようで大きなポニーテールのような髪型になりました。
パーマの部分に選択範囲を作り、プロンプトなしで「生成塗りつぶし」を行い、髪の部分を小さくしてから、「ponytail」といれると顏を馴染んだ大きさで髪型を変更することができました。

④左手に何かもたせてみる
続いて左手に選択範囲を作りプロンプトなしでも「生成塗りつぶし」を行ったところ、コーヒーやスマホを持つ手が出てきました。
コーヒーを持たせてみようと思ったので、「with coffe」とプロンプトを入れて衣装に合う色合いのコーヒーが出てくるまで何度か「生成塗りつぶし」を行いました。
⑤不自然なところを調整
足先までキャンバスを拡張して、髪型や細かい不自然ところに何もプロンプトいれず「生成塗りつぶし」を行い、自然にみえるような画像を選びました。
例えば太ももとスカートの重なりがおかしい部分です。
そして、自然にみえるようになった画像が下記です。
⑥背景をかえてみる
上の部分に選択範囲を作って、「cloud」といれたり、下の部分に選択範囲を作って「park」にしたら下記左のような背景になりました。
ボトムスから下に全体的に選択範囲を作り、プロンプトなしで「生成塗りつぶし」を行ったところ、ウェディングドレスのようになりました。花束も持っています。白いトップスとチュールからウェディングドレスが想像されたのかもしれませんね。
⑦人物を追加してみる
最後に少し挑戦して男性を追加して、背景を変えてみました。女性がジャンプしているポーズだったので違和感はありますが一瞬でイメージが変わりました。
  • 女性の隣に選択範囲を作り「good-looking guy」→ 生成塗りつぶし
  • 背景に選択範囲を作り「shopping mall」→ 生成塗りつぶし
また、この画像になる前に何度か選択範囲を変えて試した画像がこちらです。どれも、「good-looking guy」とプロンプトを入れているのですが、選択範囲を変えています。ピンクの点線部分を選択範囲にしています。
  • 一番左は大きすぎる。
  • 真ん中はサイズ感はいいが、立ったまま浮いていて違和感。
  • 一番右は一緒にジャンプして楽しそう。でも女性の顔も選択範囲に入っているのでおかしくなってしまった。

女性がジャンプせず普通に立っているポーズだったらもう少しやりやすかったかなと思いました。

    今回試して感じたこと
    • 「生成塗りつぶし」はイメージを一瞬で変えられるすごい機能!
    • 選択範囲が重要。
    • ある程度Photoshopが使えたほうがいい。
    • これで(ベータ版)、これからにもっと期待。
    • これからはジェネレイティブAIサービスの掛け合わせも増えてきそう。
    • おかしい結果が出てもそのままPhotoshopで修正すれば使えそう。
    まとめ
    0から画像生成するサービスとは異なり、変えたい部分を自分で選んでAI塗りつぶしができるという事は業務で使えるシーンが多いのではないかと思った。
    Midjourneyと合わせて使っていきたいと思う。
    ファッション的にどんなアイテムが生成できるのか、今後も試してみようと思う。
    難しいセットアップも要らないので、Photoshop(ベータ版)をぜひ試してみてください。

    古い投稿
    直近の投稿

    お客様のカート