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社内ファッションコンテストの運用と効果

社内ファッションコンテストの運用と効果

こんにちは、CGチームの永島です。
今回は、私たちの会社で行われた社内ファッションコンテストについてお話ししようと思います。

はじまりは「もくもく会」から

AI FASHION CHALLENGE -Brand Contest」や「accelerando.Ai Item Design Contest」など、現在は外部向けに一般公募のコンテストを数多く開催しています。しかし、振り返ると、2023年4月(約半年前)は、ちょうど社内コンテストを開始したばかりという時期でした。

「もくもく会」とは、参加者が自分のやりたいことを「黙々」と進める会のことを指します。
みんなで集まって自習するようなイメージです。

AI画像生成の普及を目指し、社内で実施された「もくもく会」では、自分でテーマを設定し作業を進めたり、指定されたテーマに沿って時間内で画像生成に挑戦したりしています。

「もくもく会」についてはまた別の機会にお話ししようと思いますが、
今回ご紹介する「社内コンテスト」は、この「もくもく会」をきっかけに始まったのです。

社内ファッションコンテストの目的

まずは、社内で行われたファッションコンテストの目的についてお話しします。 私たちの主な目標は大きく以下の3つでした。

  1. AI画像生成の活用を社内に広めること
  2. デザインアイデアを広く社員から募ること
  3. 社員の強みを活かすきっかけになれば

このコンテストを通じて、AI画像生成の活用を促進し、デザインアイデアを広く社員から募り、社員の強みを活かすきっかけになれば..! という思いから、社内コンテストを開催するに至りました。 

初めての社内コンテスト

さて、初めての社内コンテストがどうだったかというと、実は私は別件で参加できなかったため、後日どういう内容でコンテストが実施されたか、slackの履歴を遡って確認してみました。

コンテスト内容は以下のような感じで実施されていました。

【コンテスト名】第1回 accelerandoファッションコンテスト
作品テーマ自由(特にテーマ設定などはなかった)
画像生成ツールMidjourney
作品投稿の方法作品画像とプロンプトをセットにしてslackへ投稿
【プレゼン】作品投稿後、投稿作品順に各自プレゼンする
【審査方法】投票形式:いいなと思った作品にslackのスタンプを押す(各自3つのスタンプを保有)
順位決定】スタンプ数の多かった作品順に順位を決定する

では、slackでの作品投稿の様子をすこし覗いてみましょう。
第一回目のコンテストで1位になったメンバーの作品です。

この画像が出来上がるまでのエピソードは、『【画像生成AI_前編】クリエイターたちのMidjourney:自分の理想はどこまで表現できるのか』のブログ内でも語られていて、非常に印象深かったです。

【作品名】浮けるホバリングスニーカー
【プロンプト】 A high-fashion editorial photograph. In a full-body composition : A contemporary fashion model wearing spherical garment Designed with spherical realistic material and textures, colorful pop styles, no stress,windy, hovering sneakers, wearing spherical accessories. Background emerald green Studio lighting super detailed, 8k + sharp focus --ar 4:5
【エピソード】この作品を作った時は、コロナがだいぶ落ち着いて久しぶりに出社したので疲れていたんですよね笑。駅とかに人が沢山いてぶつかりたくないな、久しぶりに沢山歩いて足も痛くて宙に浮きたいな、と思って。そこから「宙に浮いた靴でふわふわと会社に行きたいな」と思って生まれた作品です。「No stress(ノーストレス)」とかもプロンプトに入ってますよね。

2回目以降のコンテストをどう構築していったか

実際私がコンテストに参加したのは、2回目からでした。初回のテーマが自由だったのに対し、2回目は事前にテーマが設定される方式での開催となりました。

【コンテスト名】第2回 accelerandoファッションコンテスト
【作品テーマ】未来(を連想するハイファッション)
【補足】ストーリー性が強いもの、「未来」の解釈はお任せします
画像生成ツールMidjourney
作品投稿の方法作品画像とプロンプトをセットにしてslackへ投稿
【プレゼン】作品投稿後、投稿作品順に各自プレゼンする
【審査方法】投票形式:いいなと思った作品にslackのスタンプを押す(各自3つのスタンプを保有)
【順位決定】スタンプ数の多かった作品順に順位を決定する


テーマが指定されているとは言え、その内容がシンプルで自由度も高かったため、気軽に参加することができました。テーマ「未来」への各参加者の解釈により、生成される作品も異なるでしょう。そんな多様性が期待できる作品たちを想像するだけでわくわくします。このような余白を持たせたテーマ設定は、多彩なアイデアが生まれるので魅力的です。

「1回目はこの方法だったから、2回目は別のアプローチを試そう」というように、毎回のコンテストで新しい試みを取り入れ、フィードバックをもとに改善していくスタイルで、コンテストを進化させていきます。


2回目のコンテストで1位になったメンバーの作品です。
なんと、私の作品が選ばれました!!!

【作品名】枯れてもなお美しい
【プロンプト】High-fashion editorial photos, photos of old women wearing paper masks, broken faces of cubism, gloss, salmon pink, details that cannot be seen in a blink of an eye, pale colorful dried flowers that are still beautiful even when withered --ar 3:4 --v 5
【エピソード】おばあちゃんになっても心も体も美しくいたいなあという気持ちで作りました。もっと明るい印象にしたかったんですが、ダークな感じになってしまいました。

自分の未来像をテーマに「心も体も美しく」というコンセプトを掲げました。歳を重ねるとともに見た目は変化していくかもしれませんが、内面の美しさを保ち続けたい、という信念を作品に込めました。

過去には水泳や武道といった競技で評価を受けた経験はありましたが、自らの表現として作品が選ばれる経験は初めてでした。それにより「私でも創れるんだ」という自覚が湧き、さらに「誰もが表現の場を持って良い、そしてそれを享受できる」と感じました。

振り返ると、この成功体験がAI画像生成への興味を一層深め、私を引き込んでいったように思います。コンテストの運営を考える際、参加者一人一人のこのような感情や体験を大切にしたいと思っています。

3回目のコンテストでは、お題を考える側になりました 

いつかはくるだろうなとは思っていたのですが、「今後のコンテストは永島さんがテーマを決めていってください」と、3回目以降のコンテストのテーマ企画をアサインされてしまいました!

(さて、、どんなお題にしようか・・・)

考えても全くアイデアが思い浮かばなかったので、気分転換にステーキ丼を食べにいきました。そこで、「そうだ!ジェネレーティブAIのイベントに登壇する社長のために、イベントに着ていく服をみんなでスタイリングしてあげよう!!」と閃き、3回目のテーマが決定しました。

【コンテスト名】第3回 accelerando 社内ファッションコンテスト
【作品テーマ】5/25のイベント「ジェネレーティブAIとファッションの未来」に登壇する上田社長のスタイリストになりきって、当日上田さんが着用する衣装のスタイリング画像を生成してください
【補足】実際の着用シーンのTPOは気にせず、自由にデザインしてください
画像生成ツールMidjourney
作品投稿の方法作品画像とプロンプトをセットにしてnotionへ事前記入
【プレゼン】作品記入順に各自プレゼンする
【審査方法】上田さんが着用したい作品を選ぶ

そして、1位に選ばれた作品はこちらです!
選定理由は「最近おなかが出ていてゆとりがほしいので」だそうです(笑)

衣装としてもカッコいいなと思っていましたが、自分自身が実際着用することを想像して選ぶ、選び方もありますよね。体型カバーもそうですが、みんながカチッとしたスーツスタイルを提案するなか、あまり堅苦しくしたくないなどのニーズにもフィットした作品でした◎

【作品名】NO TITLE
【プロンプト】Homme Fashion, Sculpture, minimal knit wear and wide leg trousers on the runway, black, in the style of industrial brutalism, subtle realism, genderless, brocore, school of london, minimalist figuration, voluminous forms

コンテストの背景として、以下のような期待効果を持ってテーマを設計しました

  1. 社員のイベント参加意識の向上
  2. 社員間の一体感を醸成
  3. みんなが思う上田さん像の共有
  4. 参加者のアプローチ方法を確認
  5. 身近なテーマでの反応を観察


結果として、一定の効果はあったと感じています。イベントへの参加意識の向上やチームの一体感を高めることはもちろん、普段の上田さんへのイメージや期待を共有できるとともに、コンテストの結果発表も楽しむことができました。さらに、イベント当日、実際に上田さんがどんな服を選び登壇するのかの期待感も高まりました!

さいごに

コンテストの運営には、社内外に関わらず、「参加者が楽しむことができるコンテンツ作りが不可欠です。参加者のアイデアを尊重し、共感できる評価基準を設定し、今後はコンテストの企画テーマを一般から募集することなども検討しています。

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