1. Chat GPTでアイディア作成

2. Chat GPTでプロンプト変換

3. Midjourneyに入れるプロンプトを組み立てる

4. Midjourneyで画像生成をする

5. Midjourneyで抽出された画像を選ぶ

6. Instagramの投稿用に文章、ハッシュタグ、画像を組み合わせる

7. Instagramに投稿する

 

1.　Chat GPTでアイディア作成

まずはじめに、Chat GPTにどんなターゲットに向けた、どんな投稿を作成したいかを考えてもらいましょう。アイディア作成には、自分が作りたいコンテンツのコンセプトを条件に指定し、生成する画像の指示を具体的にするために、撮影対象の特徴、場所、コーデなどを適切に出力することが大切です。今回の事例では、Z世代をターゲットに、女性のデイリーコーディネートを投稿するためのアイディアを作成しています。また、インスタグラムに投稿する際の文章やハッシュタグも同時に生成しています。

2.　Chat GPTでプロンプト変換

次に、Chat GPTで作成した画像生成のための設定条件をプロンプトに変換しましょう。英語でアイディアを作成した場合は、この作業はあまり必要ないかもしれません。なぜなら、Chat GPTにMidjourneyのためのプロンプト作成をさせても、そこまで精度の高いものにはならず、英語の短文要約程度の精度しかありません。英語が母国語でなく、またプロンプト制作の技術を習得していない人は、Chat GPTでプロンプト変換を行うことをおすすめします。一方、十分な技術がある人は参考程度にしたり、自分でオプティマイズすることをおすすめします。特に、細かなディテール部分は単語の選び方によって、生成される画像の印象がかなり異なるため、そのための技術を習得することをおすすめします。

3.　 Midjourneyに入れるプロンプトを組み立てる

作成するプロンプトの先頭部分には、「Super realistic fashion snap photo」など、どんな画像を生成するのかの指定を入れることが大切です。プロンプトの先頭部分に重要なものを指定することで、生成される画像において、その比重を高めることができます。この場合は、ファッションスナップを作成することが目的なので、そのために効果的なものを先頭に設定しましょう。また、この事例では、語尾にも画像のクオリティを向上させるためのプロンプトを追加しています。 

テンプレート：

super realistic street fashion snap photo, "ここに挿入する" ,HDR, UHD, 64K, highly detailed, professional --q 2 --s 750 --v 5

例：

super realistic street fashion snap photo, A 20-year-old Japanese woman with refined features and long hair styled in a half-updo, wearing earrings and retro sunglasses, at the cherry blossom tunnel along the Meguro River in Tokyo. She is dressed in a sweet denim casual style, including a denim jacket, pastel-colored top, denim skirt, and sneakers. As accessories, she is wearing cute earrings and retro sunglasses. Posing for photos inside the cherry blossom tunnel while enjoying a walk along the Meguro River. The photo was taken on a sunny afternoon with sunlight illuminating the cherry blossoms, creating a bright spring atmosphere and casting beautiful shadows on her face,HDR, UHD, 64K, highly detailed, professional --q 2 --s 750 --v 5  

 

4.　Midjourneyで画像生成をする

プロンプトの組み立てが完成したら、いよいよ画像の作成です。Discordを通じてプロンプトを投げ、画像を生成しましょう。投稿したいファッションスナップのイメージをプロンプトに設定しているため、Midjourneyはそのイメージに忠実な画像を生成することができます。

 

5.　Midjourneyで生成された画像を選ぶ

画像が生成されたら、自分が作成したアイディアに最適なものを選びましょう。もし、思った通りの画像が生成できなかった場合は、プロンプトの内容を吟味し変更することで改善させるか、ステップ：1に戻ってアイディアから再作成すると良いです。プロンプトの最適化には、強調したい単語の順番を入れ替えたり、より具体的な単語を選んだり、画像として強調しすぎているノイジーな要素があれば、それを置き換えたり、取り除いたりすることが手軽です。ただし、これらの作業が不慣れな場合や時間がかかってしまう場合は、1からやり直すことをオススメします。

6.　Instagramの投稿用に文章、ハッシュタグ、画像を組み合わせる

画像が完成したら、あともう少しです！1で作成したインスタグラムの投稿文章、ハッシュタグ、画像を合わせて投稿内容を作成しましょう。このとき、生成した画像と文章やハッシュタグが一致しない場合があります。その場合は、自分で文章を推敲することもできますが、再度Chat GPTに質問して、どの要素をどのように置き換えることが望ましいかを聞くことで、最適な文章に調整することができます。

7.　Instagramに投稿する！

投稿内容を組み合わせたら、あとはポストするだけです！このプロセスを繰り返すことで、あなたの思い通りのファッションスナップを集めたインスタグラム投稿が実現します。今回の例では、日本の春をテーマにしていますが、対象者や撮影場所、スタイルなどを変えることで、無限の可能性が広がります。実在する場所や人にインスピレーションを受け、リアルに再現することももちろんできますが、宇宙や深海など人が行けない場所や、魔法使いや人魚など実在しないファンタジックな世界を表現することも可能です。あなたのアイデアを実現するために、Chat GPTとMidjourneyを駆使して、クリエイティブなファッションインスタ投稿を発信してください！

左：日本の都市と日本人女性をテーマにしたもの

真ん中：世界の都市とその年の女性をテーマにしたもの

右：某イギリス魔法学校の女子学生をテーマにしたもの

おわりに

ここで紹介している方法は、誰でも簡単にできることがポイントです。複雑な要素を排除し、プロンプトのオプティマイズも不要としています。プロンプトエンジニアの方からは乱暴なやり方と思われるかもしれませんが、この方法が示すものは、このような使い方でも、一定程度のクオリティの画像を生成できるジェネレーティブAIの可能性です。

ファッション業界の人々は、深いファッション知識やディレクション能力、言語化能力を持っています。これらは、ファッション画像生成のクオリティを上げる上で最も重要な要素です。AIを活用する上で簡単に出来ること、出来ないことを見極め、今後 必要とされる新たな技術の習得にチャレンジをしていきましょう！